野菜ソムリエの“薫る旬感”
ホッとひと安心・・・?
今年の小満(しょうまん)は5月21日(木)。立夏(5月6日)から数えて15日目になります(^0^)v
・・・あまり聞き慣れない言葉かも?
夏至や冬至などは、わりと身近に感じると思いますが、二十四節気のひとつなんです。
二十四節気とは、太陽の動きを元に立春から始まる1年を四季に分け、さらにそれぞれ6等分。つまり24等分して季節の移り変わり表す言葉です。
旧暦を元にしているので、新暦の現在とは季節感が異なるかもしれませんが、昔からの風習として今もシッカリと生活に根付いています。
田植えの準備や種まきをするなど農業の目安になったり、梅雨や霜が降るなどの天候、生き物たちが目を覚ます様子などを表す名前が付けられています。年中行事など色々なシーンでも幅広く使われているので、四季のはっきりしている日本では、とても趣のある素敵な言葉だと思います。手紙などの挨拶などで「立夏の候・・・」なんて始まると、ぐっと風情も増しますね(*^^*)
小満は夏部門の言葉です。立夏から始まり、小満(しょうまん)・芒種(ぼうしゅ)・夏至・小暑(しょうしょ)・大暑(たいしょ)となります。
このように聞くと、だんだん暑くなっていく様子を感じますね。
諸説ありますが、陽気がよくなって草木や花などが生長して生い茂り実り始め、虫たちなど全ての生物が元気に躍動する時期です。
秋にまいた麦たちが、寒く厳しい冬を乗り越えて生長し、ちょうど穂を付ける時期でもあり、その麦を見て「順調に育って良かった~」とほっと一安心したことから、少し満足→小満と付けられたとも言われています。
通年たくさんの食べ物があふれている今の時代とは違って、先人たちにとっては、生きるためのとても重要な作物でした。
ちなみに、北海道の小麦生産量は全国の約60%を占め、堂々のNO.1~\(^0^)/もちろん春まき小麦もありますが、秋まき小麦が90%を占めています。パンにおススメの春よ来いやハルユタカ、うどんなどにはきたほなみ、ほかにもゆめちからやはるきらりなどあり、それぞれの品種の特長を生かしたパンやめん類に大活躍しています。
小満からは、いよいよ田んぼに苗を植える準備開始~♪田植え時期となります。
私たち日本人にとって、欠かすことのできない小麦やお米です。
先人たちから受け継いできた自然の恵みと知恵を、季節の移り変わりとともに感じることが出来るのも、日本の特権かもしれませんね(*^_^*)
この素敵な風習を次世代にも繋げて行きたいものです☆
野菜ソムリエ 木田靖代
2015/5/22