野菜ソムリエの“薫る旬感”
まもなく目覚める野菜たち☆
ふか~い雪の下から目ざめる ~春掘り野菜たち~ 平地では、あちらこちらで草花も芽吹き始め、ようやく北海道にも春が訪れました。 ふか~い雪がとける頃のお楽しみと言えばこちら! 春掘りの野菜たち!ニンジンやゴボウが、まもなく登場です\(^0^)/ ・。,☆゚'・ ・。,☆゚ '・ 雪国北海道ならではの“春掘り”野菜たちは、まだまだ深く積もっている雪をよけて、畑を掘り起こすと顔を出します。土の中で冬を越すので、通常よりも甘みが増して、と~ってもみずみずしくて歯切れの良い食感♪ 水洗いして現れたのは、ピッカピカの野菜たち(写真右→)です!ひと冬、眠っていたなんて思えないくらい!美味しそう~☆ 元気に生きている証拠(芽)も出ていますね!すごい生命力です0(^_^)0 ~春掘り野菜って、どんな野菜?~ たとえば春掘りニンジンは・・・、秋に種を蒔いて栽培したものを、土の中で眠らせたまま冬を越します。春になって雪解けが進んでくると、まだ深く積もっている雪をかき分けて、1本1本、手作業で収穫が行われます。冬の間でも美味しい野菜たちが食べられるって、なんて幸せなことなんでしょう(*^_^*)厳しい寒さが続くあいだ、細胞が凍るのを防ぐために糖分の消費をなるべく少なくしながら蓄えつつ、ニンジンは自分自身で身を守って冬を過ごします。そして長い冬が終わり、春がきて雪解けが始まってくると、雪解け水をた~っぷり吸ってみずみずしいニンジンになってくれるんです。 さらに、二日酔い予防には嬉しい肝臓の機能を補助してくれるアラニン、うま味成分のグルタミン酸は、冬期間に増加するという報告もされています。おとなしく眠っている間に、色々なことが起きているなんて、不思議ですねぇ~。 そんな、春掘り野菜たちですが、私たちの食卓には嬉しい一方で、生産者さんにとっては、雪の中から野菜を掘り起こすなど、冬の手作業はとっても過酷なんです!とくにキャベツやダイコンたちのように重たい野菜はとっても大変! 寒さから自分の身を守るために頑張って甘くなってくれた野菜たち、深い雪の中から掘り起こした野菜たちを送りだしてくれる生産者さんたち。。。感謝の気持ちを持ちつつ、無駄なくいただきたいものです。本来の甘さがあって、と~っても美味しいので、野菜スティックにしてそのままポリポリ食べるのが大好き♪ 家族や友人たちとそんなことを話しながら、この時期にしか味わえない期間限定の美味しい野菜たちを、是非、食べてみてください☆ 北海道の肥沃な大地と、壮大な山麓の伏流水で育った野菜たちのファンがもっと増えると嬉しいです(*^_^*) 野菜ソムリエ 木田靖代 2014/4/25 |