野菜ソムリエの“薫る旬感”

菜の花・・・観る?食べる?

菜の花畑
~inゴミ埋め立て処分場「山本処理場」~
2012菜の花
菜の花畑に行ってきましたぁ~(^0^)/

 ・・・と言っても、さわやかな風がそよぐ草原の菜の花畑ではないんです。ここはナント!札幌市厚別区にあるゴミ埋め立て処分場「山本処理場」なんですよ!
なんでゴミ埋め立て処分場に菜の花なの?と思いますよね。実は、ゴミの埋め立てが終わった埋立地の景観向上や資源の有効活用などを目的として、平成20年度から札幌市が試験栽培を始めたそうなんです。一般公開は今年が初めてなんだとか♪なんてラッキー(^_^)v
綺麗な菜の花が咲いている畑の土壌は、いわゆる“ゴミ”なんです。道路工事で発生した土砂のリサイクル材や、分別ゴミなどで回収された枝葉草を資源化した土壌改良材などが利用されているんですよ。資源の再利用と菜の花の生育への効果を検証しているんですって。

一面の菜の花
あいにくの強風で、ちょっぴりブレ気味の画像で残念(>_<)

2012菜の花2012菜の花2012菜の花

2012菜の花
 満開の菜の花をカメラにおさめようとする人たちもたくさん訪れていました。嬉しいことに、ちゃ~んと撮影スポットもありました♪こちらも、同じ土で作った撮影用の盛り土展望台。嬉しい計らいですよね。
畑の規模は想像していたよりも小さめでしたが、写真を撮ると、ほら!こんなにキレイな菜の花畑です。ここがゴミ埋め立て処分場だなんて、とても思えないほどです。

 入口のテントでは、ゴミからどのように土壌が作られているのかの流れ、どのような資源活用に取り組んでいるのかなどのパネルがあり、コンポストや菜の花の種から抽出した油(菜種油)で実験的に作った石鹸なども展示してありました。担当者からの、へぇ~と思うような説明にも耳を傾けることが出来ました。
今後は、菜種油で「キャンドル」などへの活用も検討しているそうですよ。楽しみです(*^_^*)。


菜の花・・・観る?食べる?

2012菜の花 菜の花畑には、虫たちの姿をあまり見かけませんでしたが、そんな中、一匹のハチさんを発見!ちょっぴり怖かったけど、しばし観察♪一生懸命、菜の花の蜜を採っていました。ふと、そういえば・・・菜の花ってキャベツやハクサイなどと同じアブラナ科だわ!そんなことを思い出しました。そう!菜の花って野菜なんです!大きく分けると、和種と洋種に分かれるんですよ。
思い返せば、春になると店頭に並ぶ菜の花を目にしていました。まだ咲いていない蕾(つぼみ)、茎や葉っぱを見ると“あぁ~春なんだなあ”と、感じさせてくれる野菜のひとつです。春といっても、北海道はまだまだ雪の多い時期ですけどね(:^_^)

 菜の花といえば、「菜の花」と「なばな」がありますが、どのように違うのでしょうか?
 ・菜の花~花蕾を食べます。紙で束ねられているものが多く、主に和種です。
 ・なばな~蕾や葉茎を食べます。ビニールの袋に入っているものが多く、主に洋種です。
もともとは、アブラナだけを「なばな」と言っていましたが、最近では、小松菜や縮緬(チリメン)ハクサイなどの、同じアブラナ科の葉菜のつぼみも含めて「なばな」と言っていますね。
 そんな菜の花は、とても栄養価の高い緑黄色野菜なんですよ。ビタミンAやビタミンB1、ビタミンB2、カルシウムや鉄分、カリウムなどのミネラルを多く含んでいるので、女性に嬉しい美肌効果や貧血予防、便秘解消のほか、抵抗力を高めてくれるので風邪の予防にも効果が期待されるんです♪しかも、ビタミンAやビタミンCの量はトップクラス!特にカルシウムは、野菜の中でもとても多い方なんです(*^_^*)

2012菜の花
 不思議ですねぇ~。キレイな黄色の花が咲く前は、とっても栄養価の高い美味しい野菜として食べているのに、花が咲くと観賞用になってしまうんです。
“野菜とは、食べられたくない時期のもの”と定義されます。植物は、種から発芽し生長して花を咲かせ、実が完熟すると種を落として次世代に遺伝子を遺して一生を終えますが、私たち人間は、植物がこれから成長しよう!と頑張っているところを、いわば成長途中の“横取り”をしているんですね。野菜にとって食べて欲しくない時期が、私たちにとって野菜の食べ頃♪なんです。
人間に食べてもらおうと思って生きているわけではない野菜を、勝手に収穫して食べさせてもらっているからこそ、“命をいただいている”ことを忘れずに、無駄なく美味しく食べたいものです。
野菜ソムリエ 木田靖代
2012/6/8

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