野菜ソムリエの“薫る旬感”
七夕・・・星に願いを☆
あなたは何を願う? 色とりどりの短冊にそっと願いごとを書き、織姫と彦星の1年に1度のせつない再会を思い浮かべて・・・どうか晴れますように!と、夜空を見上げて、ロマンティックな気分にもさせてくれます(*^_^*) でも、ただの年中行事のひとつではないんです!七夕は笹の節句とも言われ、五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)の一つにあたる大切な日でもあります。 もともとは、奈良時代に伝わってきた中国のお裁縫の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」と、日本の収穫した麦や雑穀をお供えして、ご先祖さまに感謝する「先祖祭り」が結びついたものとも言われています。平安時代には宮中行事となり、神木とされた梶(かじ)の葉に和歌を書いて願いごとをしたのだとか。 “○○が欲しい!”ではなく“○○が上手になりたい”など、向上心のある願いを短冊に書いて託すのが本来の意味のようです(^_^)v 七夕飾りには短冊以外にも、吹き流しや網飾りなど色々あります。江戸時代になってからは、色々な飾りをつけて、無病息災・商売繁盛などを願うようになりました。さて、その意味とは?その一部をご紹介(^0^)/ ★短冊・・・願いごとが叶いますように☆字が上手になりますように! ★網飾り・・・豊年豊作大漁! ★折り鶴・・・長寿のシンボル。家族みんなが元気で長生きしますように☆ ★巾着・・・お財布。金運上昇! ★笹の葉・・・邪気を払う! ほかにも、吹き流しや神衣(かみこ)、くずかご、提灯(ちょうちん)などなど、たくさんあるようです。いつの世も、人の願いが尽きないのは同じみたい(笑) 節句に旬のもの食べて邪気を祓う風習がありますが、あれ?七夕で食べるものって・・・あまり知られていませんよね? じつは、七夕にはそうめんを食べる風習もあるようです。中国からの伝来、小麦粉のお菓子「索餅(さくべい)」から、そうめんになったとも言われていますが、天の川や織姫の織り糸に見立てた、小麦の収穫を神様に報告するためとも言われています。 いずれにしても、暑さで食欲が減退する季節には強い味方ですね0(^_^)0キュウリやレタス、トマト、ミョウガなど野菜をたっぷり添えて食べると、見た目も色鮮やか☆不足しがちな栄養も補給できます。 日本の風習には、先人たちから受け継いだ色々な意味があります。ひとつひとつの由来や地域ごとの違いなどを知ると、さらに楽しめるかもしれませんね♪ 野菜ソムリエ 木田靖代 2014/7/4 |